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【危険】冬のお風呂場で熱中症?浴槽は夏よりも危険?高齢者の溺死を防ぐ方法

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冬に多いお風呂での溺死

2016年の12月に、大阪市西淀川区の80代の夫婦が入浴中に2人とも浴槽内で溺死する事故がありました。

大阪市西淀川区のアパートで29日、80代の夫婦が風呂の浴槽内で死亡していたのが見つかり、大阪府警は31日、司法解剖などの結果、いずれも入浴中に熱中症になり、湯船の中でおぼれたとみられると発表した。

 西淀川署によると、29日午後10時半ごろ、同区佃2丁目のアパートの風呂場で、この部屋に住む男性(85)と妻(83)が湯船につかった状態でぐったりしているのを、帰宅した次男(58)が見つけた。2人はすでに死亡しており、司法解剖の結果、死因は溺水(できすい)とわかった。風呂場内が高温になり、2人はほぼ同時におぼれた可能性が高いという。

 2人は足が不自由で、普段から一緒に入浴していたという。

足が悪くいつも2人で一緒に入浴していたというこの老夫婦でしたが、なぜこの夫婦が溺死してしまったのでしょうか?その原因とみられているのが熱中症でした。

2015年の1年間に、家庭の浴槽での溺死で死んだ人の数は、4804人。びっくりしました。こんなにお風呂で人が死んでいたなんて!この数字は厚生労働省から発表されていたものです。

東京都23区における入浴中の事故死は、冬場に多いというデーターも出ています。

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お風呂での溺死は、何が原因で意識を失うのかがわかっていないケースが多いといわれています。

お風呂での溺死の原因は、昔からヒートショックが原因などどいろいろいわれていました。法医学をやっている黒木教授は、その原因になかなか納得できないと思っていたところ、熱中症が原因であるのが、けっこう多いのではないのであろうかということに気づくよになったとおっしゃっています。



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冬の熱中症とは?

ヒートショックと同じくらい危険なのが、冬の熱中症です。風呂での熱中症は、高齢者の人に多く、何の前触れもなく、急に意識を失っているということが結構あるようです。

熱中症といえば、夏を連想する人が多いですよね。でも冬の熱中症もあるんです。お風呂という場所が冬の熱中症を引き起こしてしまう危険性があるんです。なぜ冬のお風呂場で熱中症が起きてしまうんでしょうか?

そもそも、夏場の熱中症は、気温が高い場合や、運動などにより体温が上昇することで起こります。

体温が上昇するとそれを抑えるために汗をかき、蒸発させることで体内の熱を逃がします。

しかし、脱水症状や湿度が高かったりすると、うまく体が発汗できなくなり、更に体温が上昇して、めまいや失神などを引き起こしてしまいます。

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この夏場の熱中症と同じような現象が、冬のお風呂場でも起きているのです。

熱いお風呂で入浴すると周りの環境の温度の影響を受けます。そうすることで体温が上昇し続けます。

40℃前後の湯船で体を温め続けることで体温が上昇し、汗をかきます。本来であれば、汗をかくことで、その汗を蒸発させることで、体内の熱を逃がすことができます。

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しかし風呂に入った状態だと、汗をかくことはできるけど、汗を蒸発させることができないため、それほど体温を下げる効果はないのだそうです。

お湯の中にいると汗がうまく蒸発できないので、徐々に体温が上昇してしまい、夏場の熱中症のようなめまいやふらつき、失神を引き起こしてしまうというわけなんですね。
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ヒートショックとは?

冬場の入浴で危険だといわれているヒートショックとは、脱衣所や浴槽内での急激な温度変化で、血圧が乱高下し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすというものです。

冬の熱中症は夏よりも危険?

熱いお湯に入浴するということは、体温がそのお湯の温度に近づくペースが相当速いということになります。それは周りが空気であることよりも、もちろん早いわけです。

このような理由で、熱い空気が原因でなってしまう夏場の熱中症よりも、お風呂のお湯が原因でなってしまう冬場の熱中症の方が危険度が高いといわれています。

長い入浴で体温が上がる

入浴することでどれだけ体温は上昇するのでしょうか?41℃のお湯につかり、5分後、10分後、15分後、20分後の体温を計測した実験の結果以下のことがわかりました。
(お風呂場の温度は16℃で湿度は86%の状態)

入浴から15分後で、体温は38.2℃。風邪で熱が上がり38℃くらいになると、けっこう辛い状態になりますが、入浴から15分後でそれに近い状況になるともいえるわけです。

入浴から20分後には、体温は39℃。結局平熱時では36.7℃だったのが、20分の入浴で2.3℃まで体温が上がりました。

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体温が40℃になるということは、重度の熱中症に近い状況と考えられますので、意識障害などを引き起こす可能性が高いといわれています。

ということは、入浴後20分で体温が39℃になってしまう状態であっても、軽度および中度の熱中症の症状を起こしてもおかしくないといえるわけです。

この実験では41℃のお湯で行われましたが、42℃以上の熱いお湯に入浴した場合は、体温が上昇する時間はさらに短くなり危険度が高まるといえます。

また、最近のお風呂の浴槽は、お湯が冷めないように自動で温度調節してくれるので、体温がより上昇しやすいといえます。

高齢者はのぼせを感じにくくなる

「のぼせ」というのは、若い人の見られることが多いです。逆に高齢者の方は、温度を感じる機能が低下しているために、熱いと感じないこともありますし、のぼせも起こらないのだそうです。

「のぼせ」とは軽度の熱中症ともいえます。若い人は、「のぼせ」が危険信号となり、湯船から出ることで危険を回避できます。

しかし、高齢者になると、体温が上昇しているにもかかわらず、のぼせを感じなくなるため、長時間入浴してしまいます。

その状態が長く続いてしまうと、熱中症になっているのにもかかわらず、気づくことができなくなり、突如として意識を失って死に至ってしまうことがあるといわれています。

自宅のお風呂場で死んだ人の数を年齢別にみると、9割が65歳以上の高齢者でした。

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高齢者の方が42℃以上の湯船に20分以上つかるのは危険です。



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自宅のお風呂の危険性

入浴中に意識を失った場合の救命率は、公衆浴場が35%に対し、自宅では5%だといわれています。

公衆浴場では、周りに人がいるため、一命をとりとめることができたとしても、家庭のお風呂では、1人で入ることも多いため、誰にも気づかれないといったことが多くなってしまうのです。

高齢者が自宅のお風呂に入る時は、ヒートショックを注意することも大事ですが、熱いお湯に長い時間つかることも危険だということを理解して、対応する必要があります。

お風呂で寝るのは危険

お風呂が気持ち良くて寝てしまう人も少なくないと思いますが、これも危険です。知らぬ間に体温が上昇して、熱中症になり、そのまま湯船で気を失い溺死してしまう危険性も大いにあります。

1人でお風呂に入る時は、長時間湯船につかるのは避けた方が良いかもしれません。冬場に入る熱い湯のお風呂は、熱さに慣れてしまい、居心地がいいと感じてしまいますが、これはとても危険なことです。

溺れる危険性もありますし、感覚がマヒして意識障害になる危険性もあります。



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長風呂でめまいがするのは熱中症

温泉やお風呂に長時間入って、めまいがしたり気持ち悪くなってしまうのは、熱中症にかかっているのが原因かもしれません。

お湯につかっている時は、心地よさのせいでわからないかもしれませんが、いきなり気を失うこともあるので、お湯の温度とつかる時間には充分気をつけましょう。

入浴中の熱中症対策

     

  • お風呂の入浴は41℃以下で10分まで
  • 湯船で寝ない
  • お湯の栓が手に届くところでつかる

 
上記が国で発表されている入浴時の基準といわれています。

お湯の栓が手に届くところでつかることで、もし具合が悪くなったとしても、とっさに栓を抜いてお湯が流れていけば、溺れてしまうことは避けることができます。

他にも、追い炊き機能を切ってお風呂に入ることで、もし湯船で寝てしまっても、湯の温度が下がることで、寒さで起きるために溺死を防ぐこともできます。

お酒を飲んだ後は、お風呂に入らないことも徹底した方がよいです。酔っぱらうことで感覚も鈍ります。脱水症状にもなりやすいので注意した方がよいです。

高齢者が入浴する際には、キッチンタイマーなどである程度(10分など)時間を設定して、タイマー音が鳴ってもお風呂から出てこない場合は、家族が見に行って声をかけに行くといった方法をとることで高齢者の溺死を防ぐこともできます。



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